なのはSSひっそりと書いてます。
←の青年は特に関係ありません(ぁ
※携帯閲覧者の方には、ドイツ語が対応しておらず文字化けする可能性があります。ご了承ください。
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幾つもの世界が存在し、それを繋ぐ時空がある。
"彼"は"虚の世界"の住人で、色々な世界を放浪していた。その真意は定かではないが。
今宵"彼"が訪れた世界は嵐だった。激しい雨の中、宙に人影。叩きつけるような雨粒は"彼"を避けて地へ海へと還っていく。目を通している小さな書物は次々にこの世界の情報を綴っていた。
「これはいけないねェ」
パタン、と書物を閉じると"彼"は呟いた。雷鳴が轟き閃光がシルエットを映す───
「此処の魔術形式は私には合わぬようだ──代役を用意しよう」
断続的な雷に照らされる影はもう一方の手を天に掲げる。
また一つ、落雷───
まばゆい光が夜天に広がる。それは自然の光に加え術による人工の光。
それは先程の雷光よりしばし長く続き。
止む頃には"彼"はこの世界から消えていた──
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